余命19日②海のような空。ー余命日記

2024年3月13日 2024年3月13日かねこけいこ

かねこけいこ

ハラが座った脱力系
ビジネスステージUPコーチ
かねこ　けいこです。

本当にステージに上げるコーチになりました。

けいこの生誕50周年記念フェスは
2024年3月30日、31日の２days

その日が、葬儀であり転生する日。

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余命19日。
前回記事の続きです。

大阪城公園から、京都の最南端
面白くて、かっこいい田舎
価値観的に最先端
どこやねん、みかのはらへ
歩いて帰ること、35キロ。

そんな変人を追いかける。
あきらめ人生だった私が
『追いかけることをあきらめない』
というテーマで、追いかける。

直接やりとりをしない。
約束しない。
ラジオで配信される情報をキャッチする。
googlemapを使わない。
スマホで調べない。
自我を無にして人の言うことを聞く。
不安になったら空を見上げる。

こちらからお読みください。
https://saku-labo.net/blog240311/

近いところまで来ている。
ここまできたら、会いたい。
会える確率がぐんっと上がってる。

会えなくても、面白い結果だけど
会えたら、もっとうれしい。

そして、会えたら奇跡。
奇跡に遭遇したい。
青空、教えて。今どこ？

思うように進まなかったり
人に助けられたりしながら
行きたい道へ坂道を降りていく。

『恐竜を目指して。』
という指令が、情報を掴んだ仲間から届く。
私は、ラジコンで操作されているように動く。

恐竜、、恐竜、、、いたいた。
いたけど、、、、歩道ないやん、、、
交通量が多くて、行きにくい。

もうここを過ぎているのか
これから来るのか
どっちだろうか。

あっちかこっちかキョロキョロしていたら、、、

あれ？
あれ？
あれ？
そうじゃない？

思わぬ方向から現れた2人組。

え？
え？
え？

え？ほんまに？
こんなことある？

こんな見事なタイミング？
えーーーー！！！
びっくりがすぎる。

えーーーーー！！！！！！
きたー！！！！！！

信号の対角線。
向こう側の坂道を降りてくる。

気づいてー！！！！
手を大きく振った。

けど、反応が見えない。
うそん。見えんの？

私はここにいるーーーーー！！！！
ここだよーーーーーー！！！！
ここですよーーーーー！！！

ほら！！！！ここだっての！！！
気づかんかい！！！コラ！！

ちょっとーーーー！！！！
なんなん。だから、ここにいるんだってば。

その頃、ラジオで生配信されていた。

なんや。知っとったんかい！
反応うっすいわ。

信号の対角線。
こんなにも、赤信号が長く感じるなんて。

早く、そちら側へ行きたい。

16:44
感動的な出会い方。
本当に会えるとは！
奇跡だと感じたのと嬉しいのとで
感極まって、涙目。

約束をせずに会える
という奇跡。

どこか、一つでも行動が違っていたら
このタイミングで会えなかったかもしれない。

全部、見事に流れている。

人は、初めましての時
約束せずに出会う。

これって、奇跡なんじゃないかなと
感じた。

生まれてくる前に
出会うことを約束してきて
そんなことはすっかり忘れて生きる
と聞いたことがあるけど。

たまたま目の前に現れた人って
生まれる前に会おうね、と
約束してきた人かもしれない。

本当に会えた。
ここから、一緒に６キロ歩いた。

バナナを渡すことができた。

工事現場近くの小さな川の堤防に座って
シュークリームを一緒に食べることも叶った。

東西南北、それぞれ35キロ歩く最終回。
その間に、歩く人が作った曲たちを
ギターで演奏して、一緒に歌った。

歩く人は青春みたいだね、
と言ってたけど
私の青春時代に、この光景はなかった。

真面目すぎた私に、
こんな息抜きのような世界は
当時なかった。

ああ、これが青春というやつね。
余命19日。青春中。

さあ。おうちに帰る。
どんどん見慣れた景色になっていく。

この人たちは、本当に歩いたんだね。
いつも歩いているところへ
歩いて帰ってきた。
道がつながっていることを体感しているようだ。

６キロ一緒に歩いた。
普段こんなに歩くことないけど
案外歩けた。

途中の木津でお別れ。
一足先に、車で帰る。

そして、また、みかのはらに着く頃
いつもの原っぱに迎えに行くからね。

陽が落ちて
青空に夜がやって来る時間。

みかのはらの住人たちが
わらわらと現れて
彼らを迎えた。

おつかれさまでした。
４日間に渡る旅。最終回。

日常の中で、旅をした。
地球で遊んでいる感覚を得た。

どう遊ぶかは、自由。

一人なのにこんなにも楽しいなんて。

一人なのに大声で公園で歌えるなんて。

一人なのに電車に乗るのがこんなにも楽しいなんて。

どうしていいのか分からないのにこんなに楽しいなんて。

いつでも会える距離にいるのに
会えたらこんなにも嬉しいなんて。

私は、ずっと一人じゃなかった。
世界の全ては、私の味方だった。

海のような空に飛ぶ鳥。
タリーズコーヒー
豊臣秀吉。
旅人ギター。
外国からやってきた観光客。
シュークリームの保冷剤。
昔働いた街。
ラジコン操縦する人。
通りがかりの人。
みかのはらの人。
その家族たち。
ラジオを聞いてくれた人。
登美ヶ丘の階段。
恐竜。
信号。
バナナ。

そして、歩く人が作った歌の始まり

やっと晴れたぜ
みほれちまうぜ
見下ろしている
海のような空。

ありがとう。